口コミのキーワードは 樹液
グルメと美容で樹木から採取する樹液が女性の人気を集めているという。
樹液は、樹木が、枝を伸ばしたり、花を咲かせたりする時にでる栄養分を含んでいる。
有名なものとしては、ガムの原料の常緑樹のサポデイラや煮詰めてメープルシロップができるサトウカエデ。
シラカバの樹液もミネラルやビタミンはサトウカエデとほぼ同じくらい取れる。
メープルシロップは、カエデの木が成長期にデンプンを蓄え、春先に糖分に変わり、根から吸収した水分に溶けて甘い樹液になる性質を利用したもの。サトウカエデ、赤カエデ、銀カエデなどの樹液を煮詰めて作る。
その他にもブドウやシラカバの樹液を利用した化粧品や美容マスクなどがブレークしそうな勢いにあるという。
植物からの採取による原料の安心感と春先にしか取れないという希少価値や神秘性が女性を引き付けているようだ。
メープルシロップの収穫は主に、「シュガーブッシュ」などと言われるサトウカエデの木立の中で行われる。サトウカエデの樹液を集めて「シュガーシャック」と言われる小屋の中で沸騰させ濃縮させる。
樹種としては砂糖楓 (sugar maple) が最もよく知られており、これから作られたメープルシロップの量・品質が高い。その他、クロカエデ (black maple)、アメリカハナノキ (red maple)、ギンカエデ (silver maple)、シロスジカエデ (striped maple)、アメリカヤマモミジ (mountain maple)、ノルウェーカエデ (Norway maple) など、日本ではあまりなじみのないカエデ類からも生産されている。
樹液は、2–4月の春先、寒暖の差が最も大きくなる季節に、直径 30 センチメートル以上の木に小穴をあけて採取される。採取の時期は気候によって異なる。2%–2.5% の糖分が含まれ、季節によって異なるが、1本の木から約 40–80 リットル採れる。
ケベック州は世界最大の産地で、2001年には1,560万リットルの収穫量があった。ケベックやオンタリオ州のメープルシロップ産地では、シロップ収穫は文化の一部となっており、毎年2月の収穫の時期にはシュガーシャックでお祭りが催される。シロップ収穫期間中、ホットケーキやワッフルを食べさせるシュガーシャックも多く、人気のあるシュガーシャックには行列ができる。
地球温暖化が進むとカエデの分布が現在よりも北に移動することが予想されるため、メープルシロップの産地では温暖化の地域経済に与える影響が懸念されている。
成分
砂糖等に比べて果糖の割合が大きく、摂取した場合血糖値を上げにくいとされている。そのため糖尿病の予防や、糖尿病患者の甘味料に向いているともいわれる。蜂蜜も同様に果糖の割合が大きいが、メープルシロップは多くのミネラル分を含んでいる。またメープルはカルシウムの多い土地で育つため、カルシウムを多く含む。
摂取した時の血糖値の上昇度を示すグリセミック指数は、54である(参考:白砂糖 99、白いパン 95、白米 88、蜂蜜 57、玄米 55)。 (一部Wikipediaより)